恐らくは、私に映画の魅力に気付かせ、
とりこにしてしまった
犯人グループの一味である。
飄々とした物腰に、時折みせる切ない表情。
コメディも、シリアスも
ちゃんと評価されていた珍しい俳優。
アカデミー賞にもプレゼンターとして、良く出てきており、
ホスト経験もあり。
相方のウォルター・マッソーと軽妙な(まさにそんな感じ)
お喋りを披露していたことも多い。
アタマの回転の速い人なんだよなぁ。
ハーヴァードでは、医学専攻のはず。
なんにしてもすごい人だ。
第2のジャック・レモンとは、
若手俳優が、小洒落たラブコメディに主演したとき
必ずキャッチコピーに使われるものの、
”これ!”って人は、まだ出てきていない気がする。
そりゃー、そうでしょうよ。
脇でも、主演でも光る魔法使い。
撮影が始まるたび、
”It's magic time”って言って、
そのたび違う演技を見せて、共演者を唸らせていたらしい。
こんな人は、もう出てこないでしょうね。
もし、出てきても、
ウォルターみたいな相方と、ワイルダー親分がいてくれないとねぇ。